八ヶ岳「阿弥陀岳南稜」

シューズ館田中です。だんだん寒くなってきましたね!
12月5日、アルパインクライミング入門ルート「阿弥陀岳南稜」へ行ってきました。

リーダーはなんと、田中。そしてパートナーの2名。
一昨年登ったことのあるルートですが、丁度寒波が来ていてかなりコンディションの悪い中登りました。
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舟山十字路にて車中泊。6時15分出発。前日に雪が降ったそうで、トレースは全くなし。
トレーニングしたかったのでパートナーに頼み込み、登りは全て田中が先頭。
スタートから足首ラッセル、上がるにつれて膝になり、稜線はお腹やら胸ラッセルで大騒ぎでした。

立場山を超えると、段々風が強くなってきました。
稜線に出たら強風は判っているので、立ち止まらずに頂上まで動き続けることを意識し、全ての装備を身につけ行動開始。
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本日のハイライト、核心P3の取り付き。
核心のP3のみダブルロープを出して登りました。1ピッチ目は田中、2ピッチ目はパートナーがリード。殆ど凍っています。
雪混じりの強風が吹く中、アックス2本でドキドキしながら支点を取り、ビレー。寒さで手と足の感覚がありません。
2ピッチ目も氷だらけでダブルアックスが氷に跳ね返されて二人とも刺さらず、 ビックリ!(氷の状態も悪かったですが、アイスクライミングの練習不足が有力です)

P3を超えたら30分で山頂のはずが、ガスっていて雪交じりの強風。
前回の記憶を頼りに山頂を目指し黙々とラッセル。前回はラクラク通過したP4トラバースも雪が積もり非常に悪く、滑落しないよう慎重に通過しました。
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13時30分頃山頂。かなり雪で埋まっていて、最初到着しても判りませんでした。

写真は山頂付近の御小屋尾根。身長172cmのパートナーも腿ラッセルです。下りはパートナー先頭で、16時半明るいうちに下山。
頼るリーダーや先輩はいない、自分達だけで登り切ったかなり達成感のある山行でした。

私にとっては、今の自分は何処までなら頑張れるのか試していた山行でもありました。
パートナーは今回初めての阿弥陀岳南稜。かなりのやる気で、寒い中嫌そうな顔一つせず黙って辛抱強く付き合って下さり大感謝!
次回は赤岳主稜を予定している二人。手袋をつけてのロープ操作をこっそり家で練習しながら、次に備えたいと思います。

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