八ヶ岳 広河原沢クリスマスルンゼ

シューズ館田中です。
12月22日、500hpa―30℃の寒気で覆われると天気予報で騒がれる中、アイスクライミングへ行ってきました。

最初は赤岳主稜の予定でしたが、数日の積雪で取り付きまで雪崩の可能性があること、そして強風と寒さで厳しい状況での行動が予想されました。
最後まで行くか悩みましたが、このコンディションで登る技術はまだ自信がないと判断。
中止にし、急遽アイスクライミングへ変更しました。
kurisumasurunnze1メンバーは経験豊富な先輩と、お姉様、田中の3名。
前夜テント泊。朝は寒くてシュラフにくるまりダラダラ。7時45分、舟山十字路を出発。月曜日なのに、関西方面やなんと九州からの車も止まっていました。kurisumasurunnze2トレースはバッチリ!早くも左俣と右俣の分岐へ到着。テントが3張ありました(左俣方面です)アプローチにも便利な広河原沢は今注目?の人気スポット。皆様アイスづくしするのでしょうね♪私達は右へ進みます。kurisumasurunnze33ルンゼとクリスマスルンゼの分岐で装備を身につけました。先行パーティーが取り付いています。登るのを待ちながら、下段で私達はアイスクライミング教室の始まりです。
アイスは3回目のお姉様と田中。「それぞれアックスによって癖が違うから、たくさん使って一番良い振り方に慣れるんだよ」と先輩。
氷が刺さりやすいところやアックスの振り方、様々な道具の使い方など、色々教えて頂きました。
kurisumasurunnze4本日のハイライト、2段目の氷。「今年は右側の氷が発達していないね」と先輩。
下の方は氷も薄く水が流れていました。先輩が慎重にリード。
待ちの時間が多いアイスクライミング。パタゴニアの最強?保温化繊ジャケット「ダスパーカー」をずっと着ていましたが、それでも寒さが身にしみます。
下から吹き上げる冷たい風と雪に、歯はガチガチ鳴り手足の感覚がありません。

次にフォローで続きます。まずはお姉様、次に初めてスクリューを回収する田中。
バランスを取りながら、落とさないように、手袋をしたままの作業に時間がかかります。足場は氷が剥き出しでしっかりしているのですが、回収に手こずり、スクリューの氷をかき出す時にバランスを崩して1度テンション。…練習が必要です.

kurisumasurunnze6もう一度トップロープで練習です。
アックスが一発で決まるように、足場を一発で判断するように意識して(フリークライミングと一緒ですね)、リズミカルに登ります。楽しくてお姉様と田中はキャーキャー大喜び。
「アイス3回目でこれだけ登れたら、今度はフォローでルートへ行けるよ!」と先輩。優しさが身に染みます。やっぱりアイスクライミングは楽しいです!
kurisumasurunnze7最後に、アイスクライミング教室ということでトップロープにてスクリューを打つ練習をしました。打ちやすい場所を探しながら、体重をかけてグリグリしますが中々刺さりません…仕舞いには落っことしてあたふた(先輩が回収してくれました)
リードは当分先のようです。kurisumasurunnze8「寒いから早くお風呂へ入ろう」と、下山開始。
後ろを振り返ると、相変わらず阿弥陀赤岳方面は気味の悪~い黒い雲が覆っていました。「今日は主稜に行かなくて正解だったね」と先輩。赤岳主稜は残念でしたが、アイスの練習が出来てお腹いっぱいの山行でした。

とっても寒い中、「登れば登るほどうまくなるよ」とずっと初心者2人の練習に付き合って下さった先輩に大感謝!フリークライミングはちっともグレードが上がらない下手くそな田中ですが、アルパイン含め山全ての基礎になるので改めてもっと練習しようと思います。

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